前回までのあらすじ
☆
一人同時演奏を目指すために背負う型楽器を0から楽器屋さんの店員さんと製作。
途中まではうまくいったものの、邪魔な留め具の鉄を破壊しなければいけなくなりその日を終える。
☆
楽器屋をあとにした僕は翌日、鉄工所のおじさんに
「これ切ってください」
と言いに行くこととなる。
演奏家がなんのツテもない鉄工所に行く。
なかなかシュールである。
緊張して鉄工所へ。
どんな怖いおじさん出てくるのかビクビクしてたら
「あれ誰もいない」
アポ無しで乗り込んだためか、その日は従業員がいなかった。(単に休憩中だったのかもしれないが)
残念な気持ちとどこかホッとしたというのが素直な気持ちである。
気をとりなおして打開策を考える。
そもそも今回だけでなく、これからも楽器を破壊したりしなければいけない可能性があることに気付き
それなら自分で鉄ぐらい切れなきゃダメなんじゃないか?
と思い。
しかしここではタイミングが悪く、工具の知識のないアルバイト店員さんしかおらず
アルバイト店員「これかこれか?もしダメならこれもですかねー。わかんないですけど」
当然試し切りはできないのでこれ全部買っても切れる保証はない。
この店員さんの保険打って話してる感じでは多分切れないであろう。
この店は諦め、さらなる専門店を求め
いざ工具屋へ
どう見ても素人な僕にベテランの店員さん達とベテランのお客さん。
はじめて楽器屋に行く中学生時代を思い出しました(>_<)
店員さんに事情を説明すると
『楽器を破壊したい』でやってくるお客の前例はなく
真面目で研究熱心なそのお店は
楽器の素材がなんなのか、厚さは、硬度は、と専門的な話しとなり
その店の全店員さん+電話越しの店長も加わり大ががりな会議となる(°_°)
閉店時間ギリギリの計1時間くらい付き合ってもらい。
会議から厳選された
電動ドリル購入!
あとは帰って破壊するのみ。
しかしこの時点で21時だった。
僕の家の下に階には今年生まれたばかりの赤ちゃんがいるらしい。
もう起こしちゃ悪いから明日にしよう。
高鳴る鼓動を抑え
電動ドリルをそっとベットの横に置き
翌朝に備えるのであった。
次回、手芸屋に行く。